今の国会の目玉の一つ「改正出入国管理法」。人はなぜかそれを「移民政策」と呼ぶ。
改正法案では、外国からやってくる技能実習生に対し新たに在留資格として「1号」と「2号」を創設し、熟練技能を持つ「2号」は家族の帯同も許され、更新することで期間を延長できる。
このことが永住権の取得につながるという批判なのであるが、果たしてどれくらいの実習生がそこに辿りつけるのか?そこに疑問を感じる。
外国人技能実習生っていうとなんらかの技術を習得できる仕事に就くものとイメージできるが、受け入れる現場の実態をみればそれって「奴隷」ってことでしょ?
「人」ではなく、ただの労働力。日本人ではなり手の居ない劣悪な環境と低賃金。そんな環境でも明るい未来を夢見て日本にやってきた彼らは一生懸命働いてくれるのであろう。
だけど、行方をくらます外国人技能実習生も相当多いと聞く。はじめからそれが目的の輩が居ないとは思えない。目先の労働力不足にばかり気を取られてしまっては本質を見失うことになりかねない。
人手不足と言いながら、ここ日本には定職に着かず生活保護を受けている世帯やフリーターとして自由を謳歌してきた結果定職につけなくなってしまった30代、などなどちゃんと整理すれば労働力はわんさかあるハズだろう。
なぜそこにてこ入れしないのか?
法制を整え制度を運用するときは、ちゃんと両目で事態を把握して正しい手順で望んで欲しい。今やろうとしていることは片目をつむり、もう片方は見えてないフリをしてしまっているようにしか見えないのである。
黒やぎ