参議院議員選挙も終わりました。
結果自民党が8議席を増やし単独過半数を確保した半面、やぎの良識では有り得ない政党に議席が与えられました。
いいのかそれで!って思っています。
ところで、今回の選挙では有権者の関心を引くために用意されたキーワードに
「物価を上回る賃金アップ」(国民民主党)
「税制や補助金を活用して中小企業の賃上げを後押し」(自民党)(公明党)
「持続的な賃上げ」(公明党)
こういった賃上げに直接言及する経済政策が目立っておりましたね。
賃金が上がる政策が本当にあるならばそれは有難い話です。
日本ではバブル崩壊後「失われた20年」と呼ばれる困難期を経て、賃金が上がらない上がらないとはずっと言われてきました。
日本人の給料は本当に低いのかい?
ただ、ここで一つ疑問があります。
日本は貧しい国ではなかったはず。GDPは世界第三位の経済大国だったんじゃ?
なぜ世界と比べて日本の給料が低いとか、給料が上がらないという現象が取りざたされるのでしょうね。
データを見てみると、OECDの調査によると2020年度の日本の平均収入は3万8515ドル。これは世界で22位に位置します。
1ドル110円として換算すると約423万円になります。
1位はアメリカで6万9391ドル。その他の国を見るとドイツで5万3745ドル、フランスが4万5581ドル、イギリスは4万7147ドルというのが各国の水準のようです。
たしかにこうやってみると日本の給料は低いのか・・・と感じても仕方ないかもしれないな。
いやだけど、全世界の中で22位ってこれは低いと言っていいのか?
地球上にはGDPが報告されている国が190国ほどあって、やぎ的には190か国中22位といえばほぼ上位と言って良いでしょ?
これでも22位が低いというのなら、それはあなたに見えている世界が一人よがりで狭すぎるってことでしょう。
日本より上位の国とだけ比較するのではなくて
全世界190国と比較してから、賃金上げろー!と口にしても遅くはないはずです。それでも口にできるならね。
僕たちの生活水準は、全世界での標準では無いってこと
今、SDGsに賛同する企業や団体がとても多くなりました。
持続可能な17の目標のうち1番はじめにくる目標は「貧困をなくそう」です。
あなたはSDGsに賛同していますか?
世界には一人当たりのGDP(国の収入)が10,000ドル(110万円)未満の国が、なんと120カ国もあります。
その国々には45億人もの人が暮らしていて、全世界の人口の約6割にのぼります。
わかり難いですか?日本の人口で40国分に相当する人々が、日本の生活保護世帯の収入の半分にも満たない収入で暮らしています。
僕たちが身につける洋服の生地の原料を作っていたり、洋服の生地の縫製をしていたり
僕たちが口にする果物を育てていたり、コーヒーの豆を作っていたり、
彼らが居てくれるから僕たちの生活が成り立っています。
そして今の僕たちの生活水準は、全世界での標準では無いってこと。
僕たちが普通と思っている生活水準は、全世界のせいぜい20%程度の国で成り立っているに過ぎません。収入が少ない国の人たちを踏み台にしてね。
もしあなたがSDGsに賛同していながら、日本の賃金を上げろー!と口にするのならば、あなたはただの自己中心野郎である。
僕たちの生活水準はとてもとても恵まれていて、他の国の人から見れば日本に生まれた時点で勝ち組ですよ。
今の収入以上に多くを求めすぎるから収入が少なく見えるのだから
家族が幸せに暮らせるためには十分足りているってことも知らないといけない。
by 白やぎ